令和5年9月 ほけんだより

ネウボラセリジェ(子育て支援事業)

 暑さも和らぎ、朝晩は少し涼しくなり秋の訪れを感じる季節となりました。子どもたちは思い思いの夏を過ごし、ひとまわり大きく成長したのではないでしょうか。この夏は全国各地で水難事故が相次ぎ、子どもも大人も命を落とす痛ましい事故がありました。5歳以上になると屋外での溺水事故が増えますが、4歳以下の子どもでは家庭内の浴槽で溺れる事故が多いという傾向があります。シーズンは過ぎてしまいましたが、今月は溺水時の対応について書かせていただきました。 

~溺水時の対応~
溺れる時、子どもは声を出さず、静かに沈みます!
子どもが溺れる事故を経験した保護者の8割以上が「悲鳴や助けを求める声が聞こえなかった。」とされています。

応急処置のポイント
まず、水中から引き上げ安全な場所で寝かせましょう。
反応がない→ すぐに救急車を呼び、気道確保をする。呼吸停止の場合は心肺蘇生を開始しましょう。
嘔吐する→  体ごと横に向けて、喉に吐物が詰まらないようにしましょう。
反応がある→ 衣服の交換や水の拭き取りを行い、保温しましょう。
溺れた場合は、大丈夫そうに見えても救急外来を受診しましょう。

溺水事故(傷害)予防のポイント
□川や海で遊ぶときは必ずライフジャケットを着用しましょう。
□事故の起こりやすい地形(水流)や天候は可能な限り事前に把握しましょう。
□5歳までは必ず泳いでいる子どもに手の届く範囲内にいましょう。
□年齢に見合った水泳技術の習得を目指しましょう。
□お風呂に水を溜めないようにしましょう。浴室に鍵をかけることも有効です。

 9月9日「救急の日」にちなんで、小児の救急搬送で最も多い熱性けいれんについてお話します。
熱性けいれんとは…発育途上の幼弱な脳神経細胞が急な体温の変化に弱いために起こり、けいれんや意識障害を起こします。発熱の原因としては突発性発疹、夏かぜ、インフルエンザなど急に高熱を出す疾患が多いですが、高熱をきたす疾患は全てけいれんのきっかけになります。熱性けいれんは予後が良好で、年齢とともに再発率は下がり、起こりにくくなります。初めての場合、驚き慌ててしまいますが、過度な心配はせず冷静に対応しましょう。

けいれんが起きたときの対処法
□ケガをしないように周囲の危険なものを取り除き、広く安全な場所へ寝かせる。
□呼吸が楽になるように、衣服の首のきついところをゆるめる。
□吐き気・嘔吐があるときや唾液分泌が多いときは、顔を横に向ける。
□以上の3点を行いながら、けいれんの様子(左右差)や顔色・目の動き・持続時間・発熱の有無などを確認する。余裕があれば、動画を残し医療機関の診察の際、確認してもらいましょう。
□5分以上けいれんが持続する・けいれん後の意識回復が良くない・手足の動きが悪い・発熱を伴わないけいれん・けいれんに左右差がある、これらの場合は迷わず救急車を呼びましょう。